ファッションビルのショーウィンドウのためのインスタレーション この作品は、地球環境を考える日として行われた「Earthday Ezo2010」と札幌パルコの共同企画によって実現しました。パルコは札幌の大通交差点に面したファッショビルです。ゴミのほとんどが分別され、再利用されていますが、大量のハンガーがリサイクルできず廃棄される現状がありました。そこで、日常生活の中では凡庸なツールともいえるハンガーに、法則性を与えて新しい装飾的な形態を生み出すことにしました。「hanging flower」のタイトルの通り、初夏の花々を表現しています。これらの形は自然界の植物に見られるパターンを想起させます。完全な人工物を自然のモチーフに転換することによって、廃棄物をより深く意識するきっかけになり、視点を変えて対象をもう一度捉え直し、ひいては鑑賞者の意識に訴えかけ、環境に対する配慮を促すと考えます。 制作プロセス
制作風景。今回はハチャムアートコンプレックスのアトリエ同居人、アーティストの平塚翔太朗君に手伝ってもらいました。 |