INSTALLATION
札幌資料館のためのインスタレーション 2010.12.21(Tue)-26(Sun) 札幌資料館
「Fair is foul,foul is fair きれいはきたない、きたないはきれい」
元控訴院という場所性を考え、ジャッジメントをテーマに設定しました。現代社会では善悪の判断は「法」が基準となっています。私たちは外部化された強固な「法」のシステムに依存するあまり、自律的な判断が困難な時代に生きています。鉄製の秤のオブジェはこのシステムを象徴しており、黒と白のキャンバスが秤の皿の上に釣り合った状態で配置されています。モチーフは、ボッティチェリが描いたダンテの「神曲」で、「聖職」を売買したものが罰を受ける裁きの場を引用しています。映像と絵画を用いて、額縁とモチーフを互い違いに描くことで、図と地、光と闇などの手法。また、古典と現代、優劣や希少性など様々な対比でとらえ、「重さ」に変換し、集約して量りにかけることで、相対的な価値として比較され消費される「美術」がおかれている危うい均衡を表現した作品です。
「Breathing Architecture」
使用メディア:DVD、プロジェクタ−、オーガンジースクリーン
建築は内部にいる生命を守り、守られるという相互依存状態にあります。作品の中で建築の構成要素であるレンガ、ドア、窓などのエレメントが、繰り返し動き続けています。日中は自然光が入り視認できませんが、日が暮れるにつれ徐々に現れてきます。普段は意識にあがらない人の営みと自然とのサーキュレーションを表しています。屋内の鑑賞では、最小単位であるエレメントそのものが見え、屋外から鑑賞すると、あたかも建物そのものが息づいているような感覚を与えます。時間による建物の外部と内部、倍率を変える事で見えてくるミクロとマクロの興味深い相似を表現しています。 ファサード、2F回廊、カフェスペースの様子 「Propjet Trompe-l'œilプロジェクト・トロンプルイユ」 デモンストレーション 建築をダイナミックに動かし、空間を瞬時に変える映像インタレーションです。 建築などの3次元構造物をスクリーンとして、プロジェクションマッピングの手法を使ったオリジナルの3DCGアニメーションによる映像インスタレーションです。タイトルのトロンプ・ルイユとは絵画における「だまし絵」を意味し、一見照明のような映像の高輝度プロジェクションによって、あたかも建築物全体が生命を持って動き、テクスチャーを変化させながら解体され、組み替えられているかのようなイリュージョンを展開します。 プロジェ・トロンプ・ルイユ
「資料館をARTする」 /株式会社NTTファシリティーズ/日本メックス株式会社/36号線をウェルカムロードにする会/新さっぽろギャラリー/Art Exposure&Total Design |