TOPIC 本展示は終了致しました。 資料館のためのインスタレーション 2010.12.21(Tue)-26(Sun) 札幌資料館/北海道札幌市中央区大通西13丁目 地下鉄東西線西11丁目徒歩5分
インスタレーション「Fair is foul,foul is fair きれいはきたない、きたないはきれい」 彫刻と映像のインスタレーション 元控訴院という場所性を考え、ジャッジメントをテーマに設定しました。現代社会では善悪の判断は「法」が基準となっています。私たちは外部化された強固な「法」のシステムに依存するあまり、自律的な判断が困難な時代に生きています。鉄製の秤のオブジェはこのシステムを象徴しており、黒と白のキャンバスが秤の皿の上に釣り合った状態で配置されています。モチーフは、ボッティチェリが描いたダンテの「神曲」です。聖職を売買したものが罰を受ける裁きの場を引用しています。映像と絵画を用いて、額縁とモチーフを互い違いに描くことで、図と地、光と闇などの手法。また、古典と現代、優劣や希少性など様々な対比のフェイズでとらえ、「重さ」に変換し、集約して量りにかけることで、相対的な価値として比較され消費される「美術」がおかれている危うい均衡を表現した作品です。 インスタレーション「Breathing Architecture」 建築は内部にいる生命を守り、守られるという相互依存状態にあります。作品の中で建築の構成要素であるレンガ、ドア、窓などのエレメントが、繰り返し動き続けています。日中は自然光が入り視認できませんが、日が暮れるにつれ徐々に現れてきます。普段は意識にあがらない人の営みと自然とのサーキュレーションを表しています。屋内の鑑賞では、最小単位であるエレメントそのものが見え、屋外から鑑賞すると、あたかも建物そのものが息づいているような感覚を与えます。時間による建物の外部と内部、倍率を変える事で見えてくるミクロとマクロの興味深い相似を表現しています。
建築を彩る新しい映像インタレーション デモンストレーショをン25日の1日のみ開催します。 実施場所:札幌資料館屋外正面ファサード アートディレクション:冨田哲司(ビジュアルアーティスト) 「資料館をアートする」 |